皆さんご存知の通り、Kotlin には便利で有用な言語機能が豊富にあります。拡張関数・スコープ関数・null許容型・sealed class・data class・コルーチンといった言語機能は、「もう手放せない」という人も多いでしょう。
しかし、有用なはずのこれらの言語機能も、むやみに使ってしまうと有用でなくなってしまうかもしれません。大切なのは、言語機能を使いたいから使うのではなく、「何を改善するのか」という目的を明確にして使うことです。
本セッションでは、我々のチームで共有している「可読性を下げてしまうような不適切な言語機能の使用例」と、「それを防ぐためのベストプラクティス」のいくつかを紹介します。特に、「何となく読みやすいから」ではなく、ベストプラクティスの理由を言語化することに焦点を当てます。
普段のコードレビューで、より建設的な議論を行う足がかりとしていただければ幸いです。