Peripheryを活用したiOSアプリのコード品質向上戦略:未使用コード検知とCI/CD統合の実践 by Tomoaki Miura

iOSDC Japan 2025
ルーキーズLT(5分)

Peripheryを活用したiOSアプリのコード品質向上戦略:未使用コード検知とCI/CD統合の実践

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私たちが開発しているiOSアプリはリリースから3年以上が経過し、多くの方にご利用いただいております。しかし、長期運用に伴う機能追加や改修により、コードベースは徐々に肥大化し、レガシーコードの蓄積という課題に直面していました。特に、過去のプロジェクトメンバーが書いたコードや、仕様変更によって不要になったコードが残存していることが、コードの保守性や可読性を低下させる原因となっていました。

この課題を解決するために導入したのがPeripheryです。Peripheryは、Swiftプロジェクトの未使用コードを静的に解析するツールです。単に使われていないコードを検出するだけでなく、未使用の関数引数や不必要な public 指定に対しても警告を出してくれるため、非常にきめ細やかな検出が可能です。これにより、コードの肥大化を防ぎ、品質を向上させることができます。

Peripheryの導入には主に3つの方法があります。
・Xcodeに統合し、Aggregateターゲットで警告を表示
・CI/CDツールを用いて定期的にPeripheryを実行し、検知
・PR(Pull Request)作成時にCI/CDツールを用いてPeripheryを実行し、検知

本セッションでは、Peripheryの具体的なセットアップ手順から上記のCI/CDの構築方法を解説していきます。
またGitHub上にサンプルプロジェクトを公開することにより、Peripheryの導入を検討されている方がスムーズにプロジェクトに取り込むことができるようにします。