地磁気モデルをiOSアプリに導入する - AIエージェントを活用した未知の領域への挑戦 by 佐藤たけし

iOSDC Japan 2025
レギュラートーク(20分)

地磁気モデルをiOSアプリに導入する - AIエージェントを活用した未知の領域への挑戦

hatakenokakashi 佐藤たけし hatakenokakashi
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AIエージェントの発展により、プログラミングの敷居は大幅に下がりました。プロンプトを書けばコードが生成され、どんどん実装を進めることができます。しかし、開発速度を上げることだけがAIエージェントの利点でしょうか?

AIエージェントを使えば未知の領域のプログラミングも十分な品質で実装が可能になります。
それまでは諦めていた不慣れな分野のプログラミングもアプリに取り込み、結果としてユーザー体験をよりよいものにできるでしょう。

私は7年間個人開発として風水アプリを開発を続けています。
このトークではその風水アプリにCursorを使って国際標準地球磁場 (IGRF-14)をSwiftへ実装し、MapKitを利用した偏角計算画面により風水アプリのUXを劇的に改善したプロセスを紹介します。
AIエージェントとの対話によって、IGRF-14モデルのPythonコードの理解からSwiftへのリファクタリングまでを一気通貫で実現し、リリースまで漕ぎ着けた一連の取り組みを解説します 。

「目次」
・地磁気モデル(IGRF)とは?
・IGRFモデルによる偏角の計算プログラムをCursorでSwiftへの変換
・生成されたコードの品質担保戦略
・OSSの公開とアプリ設計、Swiftらしいコードへのリファクタリング
・AIエージェント利用時の課題と解決策

AIエージェントの利用を考えている方へ具体的な事例を示し、Vibe codingの先にある、やりたいことをやり切る方法を具体的にお伝えします。