「コードを書く」から「仕組みを作る」へ:構成可能なiOSアプリの設計と自動生成の実践 by Kenta Enomoto

iOSDC Japan 2025
レギュラートーク(40分)

「コードを書く」から「仕組みを作る」へ:構成可能なiOSアプリの設計と自動生成の実践

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「一つのコードベースから、複数の異なるアプリを自動生成する」
そんな仕組みが、本当に現実的に運用できるのか?

本セッションでは、ブランドや機能構成が異なる複数のアプリを、単一のSwiftコードベースから自動生成・リリースする仕組みを、設計から実装・運用まで具体的に解説します。

これは単なるテンプレート共有ではなく、iOSアプリを「構成可能なプロダクト」として再設計し、設定情報をコードの外に追い出し、非エンジニアも含めた運用を可能にする仕組みを作る取り組みです。

このセッションでは、以下の実践知を共有します:

・アプリを「構成」として捉える:コードの中に潜む「差分」をどう抽出し、再設計するか
・XcodeGenとFastlaneによる“生成”の自動化:プロジェクト構造の動的生成とビルド・署名の統合
・設定情報をコード外部に逃がす:API経由で注入するApp Metadataとそのセキュリティの考慮
・エンジニア以外でも使えるUI設計:管理画面を介したノーコードな運用ワークフロー
・プロダクトとしての“スケーラビリティ”:技術的負債を生まないための運用と設計戦略

アプリを“作る”という行為を、どうやって“仕組み化”に昇華させたのか。そのプロセスと工夫を、実践ベースでお話しします。