現代のモバイルアプリ開発において、ネットワーク通信は不可欠な要素となっています。
そして、ネットワーク通信機能を実装する時に合わせて必要になるのが、エラーハンドリングの実装です。
よくあるエラーハンドリングのパターンの1つに挙げられるのが、アラート表示です。
アラートはiOSアプリでよく利用されるコンポーネントであり、データの取得などに失敗してもエラーの発生を簡単にユーザーに通知することができます。
また、デザイン等で考慮することが少なく、表示の実装も簡単であるため、特に小規模なアプリではエラーハンドリングとしてよく採用されがちです。
しかし、皆さんはアラート表示の落とし穴に気づいていますか?
アラートは同時に1つしか画面に表示することができないため、複数のAPIで同時にエラーが発生した場合に、アラートが重なってしまいます。
アプリで同時に複数のAPIと通信することは珍しくなく、また仕様追加によって当初想定されていない部分で複数のAPIを実行する仕様になることもよくあります。
エラーハンドリングは一度実装するとアプリ全体で共通エラーハンドリングとして扱われることが多いです。
そのため、アプリ開発の初期から長期運用を目指した設計を行うことが非常に大切になります。
このトークでは、以下の内容についてお話しします。
近年は長期運用されているモバイルアプリが多いという背景もあり、エンジニアがエラーハンドリングについての設計や共通部分の実装を行う機会は少なくなっているように感じます。
だからこそ、この機会に改めてエラーハンドリングについて考え直してみましょう!