2024年にリリースされたSwift 6は、iOSアプリ開発者に数多くの恩恵 (と少しの混乱) をもたらしました。
まだXcodeのデフォルト言語バージョンではないものの、すでに対応済みのチーム、鋭意対応中のチーム、様子見をしているチームなど、取り組みはさまざまです。
2016年にリリースした総合医療アプリ「CLINICS」は、病院・薬局の予約からオンライン診療・服薬指導、お薬手帳までをカバーし、9年間にわたり多くの患者様の医療体験を支えてきました。
その裏側では、SwiftUIへの置き換え、複雑化する依存関係の解決、メンテナンスが止まったライブラリの移行など、長期運用ならではの技術的負債と向き合い続けています。
本セッションでは、今秋予定の大規模ブランドリニューアルを見据えて実施した、Swift 6移行プロジェクトの取り組みを紹介します。
「止められないシステム」を支える医療現場のアプリの、既存資産を活かしながら最新技術スタックへ移行した知見をお伝えできれば幸いです。