ある日、ユーザーから「画面をスワイプしてもカルーセルビューが動かない」との報告が届きました。
調査の結果、Xcode 16への開発環境とiOS 18への端末のアップデートを契機に、SwiftUIのジェスチャー優先順位に仕様変更があり、親ビューであるScrollViewとその子ビューであるカルーセルビューのジェスチャーが競合し、結果としてカルーセルビュー側のDragGestureが正しく検知されなくなっていたことが判明しました。
本セッションでは、ユーザー体験に大きな影響を与えうる、SwiftUIフレームワークのジェスチャーの仕様変更によって、どのようなViewの構成で問題が発生したのかを再現しつつ、発見から解決までの過程を丁寧に解説します。さらに、今後も仕様変更に耐えられるUI設計のヒントを共有します。