iOSには、サーバーから送られるプッシュ通知と、アプリ内で発行するローカル通知の2種類の通知があります。通知といえばプッシュ通知が目立ちがちですが、実はローカル通知にもたくさんの活躍の場があり、通知UXを支えるうえで欠かせない存在です。状況に応じて、プッシュ通知よりも頼れる選択肢になることもあります。
たとえばアプリがフォアグラウンドにあるとき、プッシュ通知で通知内容を表示しようとすると、UIの更新に必要な情報の取得に失敗することで、アプリの表示と通知の内容が食い違ってしまうことがあります。このようなケースでは、アプリ内部の処理が成功してからローカル通知を表示することで、より安定した通知体験が実現できます。
本トークでは、ローカル通知の特徴や活用シーンを整理したうえで、チャットアプリの実装を例に、プッシュ通知との使い分けや、通知の見た目や動作を整えるための設計上の工夫について紹介します。
Communication Notifications、通知へのアクション、スレッド表示など、プッシュ通知でおなじみの表現がローカル通知でも実現できることを確認しながら、通知UXをより良くするための工夫を共有します。
あなたのアプリでも、ローカル通知が思わぬ形で役立つかもしれません!