見た目に惑わされないUI設計と実装の勘どころ 〜SwiftUI・UIKitで読み解く複雑度の見極め方〜 by 酒井文也

iOSDC Japan 2025
採択
パンフ記事(8ページ)

見た目に惑わされないUI設計と実装の勘どころ 〜SwiftUI・UIKitで読み解く複雑度の見極め方〜

fumiyasac 酒井文也 fumiyasac
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一見シンプルに見えるUIでも、実装してみると意外と時間がかかる──そんな経験はありませんか?

「このデザイン、30分で実装できそう」と思って始めたら、実際は2日かかってしまった。
そんな見積もりのズレは、デザインの「見た目の複雑さ」と「実装の複雑さ」が必ずしも一致しないことが原因です。

本稿では、SwiftUI・UIKit・Androidでの実装経験や考察から得た知見をもとに、デザイン仕様から実装難易度を読み解くための視点や判断基準を紹介します。

特に以下の観点を中心に、プロジェクト計画や実装方針の見極めに役立つ知見を整理します:

  • 標準UIかカスタムが必要かを判断するための着眼点
  • テキスト入力やChip、スクロールUIで陥りやすい構造的な課題
  • カスタムアニメーションやトランジションの見積もりで考慮すべき要素
  • GeometryReaderや座標計算を伴うレイアウトの扱いとその難易度
  • 無限カルーセルUIを題材としたSwiftUIとUIKitのアプローチ比較

日々のUI実装における小さな判断を支える技術的な視点を、実例を交えてお届けします。