徳島大学生に愛されるアプリを作り、企業譲渡するまでのしくじり by akidon0000

iOSDC Japan 2025
レギュラートーク(20分)

徳島大学生に愛されるアプリを作り、企業譲渡するまでのしくじり

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「誰もやらないなら、自分がやる。」
大学生活の中で感じた不便さを解決するため、学内情報を一元化するiOSアプリ「トクメモ+」を開発しました。これは、ログインのたびにID・パスワードを何度も入力させられ、講義、レポート、図書館など、バラバラに存在する大学の情報を“毎日使いたいもの”としてまとめあげたアプリです。

結果としてこのアプリは、学部生の60%以上(月間3500MAU)に使われる学内最大のアプリとなり、自分の手を離れることが決まりました。
しかし、そこに至るまでには数えきれないほどの失敗と学びがありました。

このセッションでは、個人開発からチーム運営、そして譲渡に至るまでの過程で直面した3つの失敗談と、その乗り越え方をお話しします。

① 大学からのサポートがないからこその落とし穴
ログイン処理が無限ループする致命的なバグや「URLをまとめれば便利」と思った設計が、唐突な仕様変更で崩壊。
仕様が不明な環境で、何を頼りに設計すればよかったのか? 実例をもとに振り返ります。

② 学生開発チームならではの壁
広報と開発を分担した11人の学生団体は、いつしか“熱意はあるけど動かない”チームに。やがて団体は解散し再び立ち上げたのは、「やってほしいこと」ではなく、「やりたいこと・できること」を尊重する体制でした。 学生開発チームを動かすために必要だった視点をお話しします。

③ 属人化が生んだ“引き継げないアプリ”
コードが複雑化しすぎて、「開発したい初学者がいても触れない」と気づいたとき、iOSアプリを作り直す決断をしました。Keychainやオンボーディングなど技術面の引き継ぎ課題に対して何を諦めたか。引き継ぎの“壁”と“選択”の話をします。

順調な成功談ではなく、「ちゃんと失敗した話」から得たリアルな知見を、学生・個人開発者・引き継ぎに悩む方々へお届けします。