Swift Testing は Swift 言語でユニットテストを行うためのフレームワークです。昨年リリースの Swift 6 に組み込まれました。本トークでは、既存プロジェクトに Swift Testing を導入し、実践的に活用していく方法を説明します。
Swift Testing は従来のテストフレームワークである XCTest と共存できるため、既存プロジェクトへの導入がしやすくなっています。新しくユニットテストを追加するタイミングが、最も Swift Testing を導入しやすい機会でしょう。あるいは、既存のユニットテストを Swift Testing で書き換えるのも難しくはありません。
しかし、XCTest と Swift Testing とでは挙動が異なる場合もあるので注意が必要です。例えば、Swift Testing ではデフォルトでテスト実行が並列処理となるため、単純な移行ではテストが失敗することもあります。また、非同期処理のテストにも考慮すべき点があります。これらの課題に対し、どのような注意が必要で、どう対処すれば良いかを具体的なコード例とともに解説します。
さらに、Swift Testing の特徴的な機能であるパラメトライズテストの導入方法と、それによって得られるメリットについても実例を交えて紹介します。効果的に活用することで、既存のテストコードを整理し、より保守性の高い形に進化させることができます。
本トークを通じて、Swift 6 時代のモダンなテスト手法を身につけ、iOS アプリ開発の品質と開発効率の向上につなげましょう。