ちょっとそこのあなた、「Swift 6の新機能を使いたいのにSwift Concurrencyの対応をしないとまだSwift 6にはできない」などと思っていませんか?
もしあなたがXcode 16をインストールしXcode CLI ToolsをXcode 16と設定してビルドできている時点で、実はもうSwift 6によってアプリをビルドできているのです。なぜなら、Xcode 16のCLI Toolsに同梱されるSwiftコンパイラバージョンはSwift 6だからです。つまり、あなたはすでにSwift 6の言語機能も使えるんです。
勘違いの原因として、デフォルトでlanguage-modeがSwift 5と設定されていることをSwift 5系でコンパイルしている、と勘違いしている可能性があるんじゃないでしょうか。またはPackage.swiftの最上部に書かれた// swift-tools-version: 5.x
をコンパイルするSwiftのバージョンと勘違いしているということはないでしょうか?
このLTでは、CLI Toolsの基礎、コンパイラバージョンとlanguage-modeの違い、それが提案されたSwift Evolutionのプロポーザルなどについて話します。