四角い画面の先にある、空間に馴染むデザイン by あぼねこ

iOSDC Japan 2025
レギュラートーク(20分)

四角い画面の先にある、空間に馴染むデザイン

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iOS初期のスキューモーフィズムは現実世界を画面に写し取ることで触れたくなるデザインを生み出しました。iOS7ではフラットデザインへと進化し、画面内での抽象的な操作感が当たり前になりました。そして去年の登壇で私は、iOSらしさとは「画面上の要素が現実世界に近い挙動をしていること」だと話しました。私たちはこれまで、四角い画面の中にUIを閉じ込め、その中で現実世界に近い挙動を再現してきました。
そして今、Apple Vision Proの登場やLiquid Glassのような技術によって、画面という枠の存在感が薄れ、UIは現実世界とソフトウェアが直接つながる存在へと変わりつつあります。

この登壇では以下の内容をお伝えします。

  1. Appleの新しいデザインシステムがどのように「空間に馴染むデザイン」へ進化しているか
    iOS26で変わった光の扱いやマテリアルの表現、奥行き感の演出など、具体的なUIデザイン要素を解説します。

  2. 画面がありながらも空間に馴染むデザインを目指している、いま私がつくっているプロダクトの紹介
    顔認証やドア前での会議室予約を行う常設型アプリのUI設計では、ユーザーの手元にデバイスがあるわけではないため、空間に自然に馴染むデザインが求められます。その中で実践したUI設計の工夫や試行錯誤を共有します。

  3. 画面という枠がなくなる未来を見据えた体験設計のヒント
    画面内だけでなく周囲の物体や光、空間の広さなど現実世界の制約を踏まえたUI/UX設計で何が求められるかを考察します。

現実世界と一体化したデザインを目指してプロダクトをどう進化させていくか、一緒に考えていきましょう!