iOSDC Japan 2025
レギュラートーク(20分)

Swift Concurrency 使いやすさ補完計画

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Swift Concurrencyは、async/awaitによる非同期処理の簡素化やactorによるデータ競合安全など、私たちに多くの恩恵を与えてくれます。

一方で、「少し使いたいだけなのに、なんだか難しい…」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に「ただ普通にコードを書いているだけなのに、なぜ警告やエラーが出るのかわからない...」という声をよく耳にします。

Swiftコアチームは、使いやすさを高めるためのビジョンを掲げ、Swift Evolutionのプロセスと独自の機能改善を通じて、これらの悩みを解消しようとしています。先のWWDC25では、この取り組みが「Approachable Concurrency」として紹介されました。

本トークでは、このApproachable Concurrencyについて、主にWWDC25のセッションではあまり語られなかった部分に焦点を当て、以下の内容を深掘りしてお話しします。

  1. Approachable Concurrencyに至った背景
  2. 具体的な各機能のちょっと深い紹介(Isolated ConformanceによるProtocolのエラー解消、診断ドキュメントのわかりやすさ改善、など)
  3. Approachable Concurrencyから見える、目指すべきiOSアプリの書き方

本トークを聞くことで、Approachable Concurrencyの意義を理解し、謎の警告やエラーに悩まされる回数を減らし、皆さんがConcurrencyをより「親しみやすく」感じる一助となれば幸いです。