SwiftUI向けWebKitとWebUIの比較から見る、これからのSwiftUIインターフェース設計 by elmetal

iOSDC Japan 2025
レギュラートーク(40分)

SwiftUI向けWebKitとWebUIの比較から見る、これからのSwiftUIインターフェース設計

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WWDC 2025で待望のSwiftUI向けWebKitが発表され、SwiftUIでWebViewを扱いやすくなりました。
WKWebViewには多くのプロパティやView操作のメソッドがあるため、宣言的UIに適合させるのは容易ではありませんでした。
例えば進む/戻るボタンの表示制御や、ナビゲーションの動作にはWKWebViewへのアクセスが必要です。

SwiftUI向けWebKitでは、WKWebViewを持つWebPageクラスをStateとして扱うことで、WebViewをStateの写像として宣言的に記述できるように設計されています。

一方、私たちはこれまでWKWebViewを宣言的に扱うためのライブラリとして、cybozu/WebUIを設計・公開してきました。
WebUIではproxy APIを通じてSwiftUIからWKWebViewにアクセスできるよう設計しています。

本トークでは、WKWebViewの宣言的UIへの適合を例として今後のSwiftUIに最適なインターフェース設計の指針を提供します。
SwiftUI向けWebKitとWebUIの設計を比較して、よりSwiftUIらしい宣言的なインターフェース設計を掘り下げます。
また、ObservationとObservableObjectの変更監視の機能差から、「なぜ今SwiftUI向けWebKitが登場したのか」についても考察し、これからのインターフェース設計に必要な技術要素にも言及します。

本トークを通じてこれからのSwiftUIインターフェース設計指針と技術的背景について学びます。

対象者

  • 宣言的UIの設計原則を深く知りたい開発者
  • UIKit ViewのSwiftUIラッパー提供者
  • SwiftUIで複雑な状態を扱うView設計者

話さないこと

  • 今後のWebUIの開発方針