もう手作業は嫌だ!CSVからイベント定義enumを爆速生成するツールを作ってみた by 多田悠二

iOSDC Japan 2025
LT(5分)

もう手作業は嫌だ!CSVからイベント定義enumを爆速生成するツールを作ってみた

tanuki_engineer 多田悠二 tanuki_engineer
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モバイルアプリ開発において、ユーザー行動を把握し改善に繋げる上でイベント計測は不可欠です。
しかし、その恩恵を最大限に受けるためには、イベント名やパラメータ名をアプリコードに正確に実装する必要があります。
この「実装」のプロセスが、いかに退屈で、手作業によるミスが生まれやすく、そして長期的なメンテナンスにおいて多大なコストを要するか、多くの開発者が経験しているのではないでしょうか。

私達はこの長年の課題を解決するために、イベント定義(イベント名、パラメータ名)を記述したCSVファイルから、Swiftのenumコードを自動生成する社内ライブラリを作りました。
まず、スプレッドシートやエクセルでイベント定義を書き、それをCSV形式で出力します。そのCSVをツールに渡すだけで、イベント定義がSwiftのコードに反映されます。
手作業での文字列定義やタイプミスから解放され、イベント実装の速度と正確性を飛躍的に向上させることができるのです。

【話すこと】

  • イベント実装を手作業で行う退屈さ・リスク
  • ツールでできること・できないこと
  • ツールの技術的解説
    • CSVパースからenumコード生成までのプロセス
    • Packageとしての実装のポイント
  • ツール導入により得られた結果(コードの安全性向上、新機能追加時のイベント定義・実装コスト削減など)

このセッションを通じて、イベント定義・実装にまつわる退屈な作業から解放され、より本質的な開発に時間を費やしたいと考えるiOS開発者の皆様に、具体的な解決策と新たな視点を提供できれば幸いです。