Server-Side Swift実践入門:swift-log/metrics/分散Tracingで作る本格的な可観測性 by 田中陽一朗

iOSDC Japan 2025
レギュラートーク(20分)

Server-Side Swift実践入門:swift-log/metrics/分散Tracingで作る本格的な可観測性

lemo_nade_room 田中陽一朗 lemo_nade_room
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現代のServer-Sideにおいて、Observability(可観測性)は必須の存在です。マイクロサービスやCQRSなどの分散システム、サーバーレスモデルでは、ログ・メトリクス・トレースを集約して観測できることが運用上必須となっています。
Server-Side Swiftを採用する際、主軸として使う場合でもマイクロサービスの一部として導入する場合でも、OpenTelemetryなどの業界標準との連携は避けて通れません。
本トークでは、Apple公式のswift-log、swift-metrics、swift-distributed-tracingの役割と連携方法を解説し、OpenTelemetryを通じて様々な監視サービスと接続する方法を紹介します。

実践的なライブデモ
Vapor + AWS Lambdaを使用したCQRS/Event Sourcingシステムの実装を通じて、AWS CloudWatchとX-Rayによる分散システムの監視を実演します:

  • 分散トレースによるリクエストの流れの可視化
  • Lambda関数間の呼び出し追跡
  • イベント処理の監視
  • 処理速度のボトルネック特定

SwiftはiOSアプリ開発で培った型安全性と高いパフォーマンスをサーバーサイドでも活用できます。CQRS・Event Sourcing・Serverlessのような複雑な分散システムこそ、Swiftの強力な型システムとApple公式の監視ツールが真価を発揮します。
Server-Side Swiftの導入を検討している方、本格的な運用に向けて準備したい方に、実践的な監視システムの実装方法を提供します。一緒にServer-Side Swiftで本番環境に耐えうるシステムを構築する一歩を踏み出しましょう。