コードレビューを雰囲気で行なっていると感じるあなたへ by shiz

iOSDC Japan 2025
レギュラートーク(20分)

コードレビューを雰囲気で行なっていると感じるあなたへ

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皆さん、普段コードレビューを行なっていますでしょうか?

もし、そうならこんな悩みや不安を抱えたことはありませんか?

  • コメントはいつも「LGTM👍🏻」だけ。本当にコードは読まれているのだろうか?
  • レビュー依頼を出しても一向に反応がなく、開発が進まずに焦りを感じる。
  • 人間関係を気にするあまり、本当に伝えるべき指摘を躊躇してしまう。

これらの課題は、コードレビューの目的や手法をチームで共有できていない「雰囲気レビュー」が原因かもしれません。

「雰囲気レビュー」を放置すると、

  • コードレビューがただの承認作業と化し、品質向上の機会を失う。
  • レビュアーの経験や気分によって指摘の質が大きく変わってしまう。
  • 終わらないコメントの応酬で開発が遅延する。(あるいは、諦めてマージしてしまう)

といった事態を招き、チーム全体の生産性を下げかねません。

本トークでは、これらの課題を解決するため、明日からすぐに実践できる具体的なノウハウを解説します。

  • コードレビューの本質とは何か?
  • コードレビューの登場人物とそれぞれの責務
  • 関係を悪化させる不安をなくしつつ、的確に意図を伝えるコメント術

などについて、私自身のこれまでの経験と『Looks good to me』という書籍の翻訳を通じて得られた知見を基に、皆さんと一緒に考えていきます。

さらに、避けては通れない未来として、AIを活用したコードレビューについても深掘りします。AIツールがどのようにコードレビューを効率化し、どのような新たな課題が生じる可能性があるのか、皆さんと共に考えます。

本トークが、皆さんのコードレビューに対するモヤモヤを少しでも解消し、自信を持ってレビューができる一助となりましたら幸いです。