10年モノのデバッグメニューをSwiftUIで全面刷新!Pulse, swift-log導入とSPM移行の挑戦から得た現場の知見 by Daisei Tanaka

iOSDC Japan 2025
ルーキーズLT(5分)

10年モノのデバッグメニューをSwiftUIで全面刷新!Pulse, swift-log導入とSPM移行の挑戦から得た現場の知見

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 長年運用されてきたアプリケーションのデバッグメニューは、開発を円滑に進める上で不可欠な存在です。しかし、弊社のプロダクトに組み込まれたデバッグメニューは、開発当初から10年近く利用され続け、機能追加に伴う肥大化や、モダンな開発手法との乖離といった技術的負債に直面していました。特に、古い実装が原因でSwiftUIへの対応が困難となり、さらにはCocoaPodsからSPMへの移行が思うように進まないといった具体的な課題を抱えていました。

 本セッションでは、このレガシーなデバッグメニューをSwiftUIで全面的に刷新したプロジェクトの全貌をお話しします。リニューアルに至った背景から、その進め方、そして具体的な技術選定に至るまでを詳細に解説します。

具体的には、以下のようなテーマに焦点を当てて解説します。

  • 旧デバッグメニューの課題と、それらを解決するための新しいデバッグメニューの設計思想。
  • ネットワークログの収集にPulseを、一般的なログ出力にswift-logを導入した経緯とその効果、具体的な活用方法。
  • 開発効率を劇的に向上させる新デバッグメニューに実装した便利機能の数々とその紹介 。
  • そして、CocoaPodsからSPMへの移行に挑戦したものの断念せざるを得なかった苦い経験や、使えなくなってしまったUIデバッグツールへの対応 など、実務で直面した困難とそこから得られた教訓についても包み隠さず共有します。

このセッションを通じて、聴講者の皆様には、大規模な既存コードベースのモダナイズにおける具体的なアプローチ、最新のデバッグツールの導入と活用方法、そして現場で役立つ設計の知見を持ち帰っていただけます。技術的課題に直面している方、開発効率の向上を目指す方にとって、実践的なヒントと明日からの開発に活かせる学びを提供することをお約束します。