若手でも、技術でチームを変えられる 〜Closure地獄を終わらせたasync/await導入記〜 by SAIRYO

iOSDC Japan 2025
ルーキーズLT(5分)

若手でも、技術でチームを変えられる 〜Closure地獄を終わらせたasync/await導入記〜

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Swiftで非同期処理といえば、かつてはClosure一択。ですが、複雑なネストや可読性の低さに悩んだ経験はありませんか?
本LTでは、若手エンジニアである私が「Closure地獄」から抜け出すきっかけとなった個人開発でのasync/await体験をもとに、チーム内での技術導入に挑戦した実話をお話しします。
私は学習の一環でFirebaseとSwiftUIを使ったチャットアプリを開発していました。そこではじめてSwiftのasync/awaitを本格的に使い、kotlinライクなtry-catch構文処理の見通しやすさ、エラーハンドリングの明快さに衝撃を受けました。
「これ、業務でも絶対に使える」
そう確信し、上司やチームの理解を得るために比較資料を作成し、サンプルコードを用意して小さなPull Requestから導入を開始しました。反対意見や不安の声もありましたが、自分で課題を見つけ、自分で提案し、自分でコードを書いて示すことで、徐々に受け入れられていきました。
今では、チームの新しいコードには自然にasync/awaitが使われるようになり、非同期処理の可読性が大きく改善されました。
この経験を通じて実感したのは、「仕事は与えられるものだけじゃない。自分で作ることもできる」ということです。
若手でも、技術の力でチームを変えられる。その一歩を踏み出す勇気を、このLTで少しでもお伝えできたら嬉しいです。