私は以前、勉強会で "noncopyable types" という、 Swift 5.9 で導入された値型で一意なデータ表現を実現するための新たな言語機能ついて紹介しました (https://speakerdeck.com/andpad/about-noncopyable-types)。
上記発表の最後にどういった場面で利用できるかについて紹介しましたが、発表では WWDC 2024 の関連動画 ( "Consume noncopyable types in Swift" ) で言及のあったファイル関連機能を中心とした事例紹介に留まっており、別なアプローチで noncopyable types の利活用シーンを探ってみたいと考えました。
そこで、本記事では noncopyable types と同じような言語機能 ( "Ownership" ) が搭載されている Rust 言語での事例を参考に、 iOS アプリ開発において noncopyable types の利用に適したシーンについて検討した結果をご紹介します。
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