筆者はIT企業でiOSアプリ開発をする傍ら、国立弓削商船高等専門学校(以下、弓削商船高専)の情報工学科教員としてプロダクトやシステム開発に関する講義を行なっています。
弓削商船高専のような国立高専では卒業生が身につけるべき知識や能力の到達目標として「モデルコアカリキュラム(以下、MCC)」が定められています。
特に情報系分野では、プログラミング/アルゴリズム/コンピュータの仕組みといった知識・技能に加え、それらを統合して課題解決にあたる「創造性・デザイン能力」の育成が重要視されています。
筆者はSwiftとAppleエコシステムは現代の「ものづくり」のプロセスと非常に親和性が高く、以下のような理由からMCCが目指す能力を育む上で多くの利点を持つと考えています。
本セッションではこのMCCの理念である「ものづくり」を通じた社会実装教育を、SwiftとAppleエコシステムを使って実現するためのアプローチを考察します。
本セッションを通して高専教育のカリキュラムや授業構成に関する問題点や新たな可能性を見つけ、未来のiOSアプリエンジニアを育てるためのより実践的なカリキュラムや授業の作成に繋げたいと思います。