空間コンピューティングの表現力を解き放つ、visionOS開発入門:『マテリアル』を見渡す by Nao-RandD / ナオランド

iOSDC Japan 2025
レギュラートーク(20分)

空間コンピューティングの表現力を解き放つ、visionOS開発入門:『マテリアル』を見渡す

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2023年にApple Vision ProとともにvisionOSが登場し、iOSエンジニアにとって空間コンピューティングという3Dコンテンツを交えた開発がより身近なものになりました。

SwiftUIやRealityKitといった馴染みのある技術を活用できる一方で、3Dモデリングに関する用語や概念に戸惑いを覚える方も多いのではないでしょうか。

中でも「マテリアル」は、オブジェクトの見た目や質感を左右する重要な要素でありながら、iOSアプリ開発ではあまり馴染みのない概念です。

RealityKitには用途に応じた多様なマテリアルが存在し、それぞれに特性があります。しかし、「どれを選べばよいかわからない」「そもそも何が違うのか」と感じる場面も少なくありません。

本セッションは、RealityKitのマテリアルを網羅的に解説し、どのユースケースでどのようなものが用いることができるかの全体像を把握できるものとなっています。

以下のような観点から解説を行います。

  • マテリアルとは? :
    光沢、粗さ、透明度など「色」だけでは語れない見た目の要素を分解して解説。
  • RealityKitで使える全マテリアルAPIの解説と実例:
    SimpleMaterialでの基本表現、PhysicallyBasedMaterialによるリアルな質感、VideoMaterialでの動画埋め込みなど、現在RealityKitで提供されているAPI全ての特徴とユースケースを紹介。

本セッションを通じて、visionOSで利用可能なRealityKitのマテリアル全体をユースケースと合わせて理解し、空間コンピューティングならではの新しい体験づくりのヒントを得ていただければ幸いです。