iOSアプリケーションで時刻を扱う際、Swift標準のDateオブジェクトは便利ですが、端末の時刻設定に依存するという認識されにくい特性があります。
これにより、ユーザーが意図的に、あるいは誤って端末時刻を変更した場合、アプリケーション内で取得される時刻も影響を受けてしまいます。特にサブスクリプション機能や時間制限のあるコンテンツなど、正確な時刻管理が求められる場面では、この挙動が深刻なバグや不正利用を引き起こすリスクがあります。
本セッションでは、このDateオブジェクトが抱える問題点を掘り下げ、影響を受ける具体的なユースケースを解説します。
そして、端末の時刻設定に左右されない正確な時刻を取得するための強力なライブラリ「Kronos」をご紹介します。
Kronosの基本的な使い方から、実際のアプリケーションでの実装サンプルを解説し、
Kronosを活用することで不正な時刻操作に起因するバグからアプリケーションを解き放つことを目指します。
アジェンダ