ウォンテッドリーのモバイルアプリでは、Kotlin Multiplatform(KMP)を使ってビジネスロジックを共通化しています。
一方で、iOSエンジニアにとってKotlinは馴染みが薄く、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
私自身、Swift中心の開発を続けながら、1年間KMPを導入したプロジェクトに関わってきて、「iOSエンジニアとしてKMPとどう向き合うべきか」を日々模索してきました。
本セッションでは、私自身がこの1年で得た、iOSエンジニアとしてKMPと関わるうえでの学びと工夫を、以下の3つの観点から共有します。
設計の重要性
ウォンテッドリーではビジネスロジックを担うReactorの設計書を書いてチーム内でレビューをしてから実装を行います。丁寧に設計を行うことで、出戻りや仕様のズレを防ぐことができ、KMPとiOS側の開発がスムーズに連携できるようになります。
Preview駆動開発との相性
ロジックとUIの責務を明確に分けることで、Previewによる効率的な開発が可能となり、KMPの共通ロジックとも無理なく共存させることができます。
AI活用によるKotlinのキャッチアップ
Kotlinに不慣れな立場でもAIを活用することで、レビューや仕様理解がしやすくなり、日々の開発に必要な知識を実践の中で補うことができます。
このセッションが、KMPの導入に不安を感じているiOSエンジニアや、導入を検討しているチームの方々にとって、実践的なヒントや前向きな視点とともに、成長の機会になると思えるきっかけになれば幸いです。