とある開発期間1年・iOSメンバー5人の長期アプリ開発プロジェクトにおいて、QAでの不具合発生率を普段の半分以下の2%に抑えることに成功しました。
この要因の1つはメンバー全員が「小さなPull Request」を作り続けてきた事です。
「小さなPR」は品質向上と開発効率に大きく貢献するのです。
「PRは小さければ小さいほどレビュワーに優しく、早くマージされ、バグ発見率も向上する」という原則を深掘りします。
多くの開発者が「差分行数」でPRの粒度を判断しがちですが、本当に重要なのは「関心事の少なさ」です。
ユニットテストやXibの差分でPRが膨らんでもレビューが苦にならないのは、関心事が少ないためです。
本セッションでは、具体的な画面実装の例を挙げ、API層、UIコンポーネント、通信処理など、関心事ごとにPRを分割する具体的な戦略を詳細に解説します。
また、「小さなPR」を実践すると先行PR・後続PRが連なっていきます。それぞれのPR同士の文脈を繋げる実践的なTipsも紹介します。
このセッションを通じて、チーム全体の生産性とプロダクト品質を向上させるヒントを持ち帰っていただければ幸いです。