世の中にはBuy Me a Coffeeのように、クリエイターが寄付・投げ銭を受け取るためのサービスがあります。
しかし、そうしたサービスはユーザーを決済可能なWebページに誘導することになるため、iOSアプリにそれらのリンクを掲載することはAppleの規約により禁止されています。
それを踏まえると、「広告を載せるのはアプリの世界観に影響を与えるから避けたい。でも収益源が無いからせめて寄付や投げ銭を受け取りたい」と考える開発者は、アプリ内課金で似た仕組みを作る必要があります。
本トークでは、個人開発アプリに実際にユーザーから寄付・投げ銭を受け取るためのアプリ内課金を実装し、今年約50のユーザーに課金していただいた私が、その実装と実績を振り返ります。
具体的には特に工夫した三点(金額設定UI、ライティング、課金に対するフィードバック)について、その意図と実装、および実際に運用して感じた良かった点と改善点を共有します。
それぞれの詳細は以下の通りです。
・課金額の設定UIについて:ユーザーがどのように課金額を決定できればスムーズかを考える
・ライティングについて:ターゲットとするユーザー層によっては「コーヒーをn杯贈る」というよくある表現が、その分の投げ銭を意味するということが伝わらないのでは?という疑問から考える
・課金直後にユーザーに返すフィードバックの必要性について:消耗型課金だが、何かアイテム数のようなものが変化するわけでもない課金のフィードバックはどうあるべきか、Buy Me a CoffeeやYouTubeのSuper Chatの体験から考える