Appiumを用いたE2Eテストで直面した課題 by ソンチャン

iOSDC Japan 2025
LT(5分)

Appiumを用いたE2Eテストで直面した課題

ソンチャン
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リリース前のE2Eテストを、実サービスに適用可能なレベルで運用するには、ツールを導入するだけでは不十分です。
SwiftUI・UIKit・WebView が混在するiOSアプリにAppiumを用いたE2Eテストを導入・維持する中で直面したさまざまな課題と、それをどう解決してきたかを本セッションでご紹介します。

まず、accessibilityIdentifierの管理が煩雑になった問題です。
画面ごとにidentifierの付け方がバラバラで、統一された基準がないためにテスト実装時に混乱が生じていました。
この問題をプロジェクト内でどのように整理し、テストしやすい構造に落とし込んでいったのかをお話しします。

最後に、複雑なUIフローに起因するflakyテストの問題です。
日付選択 → オプション選択 → 決済画面への遷移 → WebViewでのメッセージ受信など、状態変化が多いフローにおいて、テストの安定性を確保するために取った構造的アプローチを紹介します。

3つ目は、E2Eテストをリリースフローに安定して組み込むための課題です
テスト実装 → 実行 → 結果確認 → QA → リリース、という一連のプロセスをどのように定着させたのか、実際のチーム運用をもとに共有します。

テスト自動化ツールを導入したものの、信頼性のあるテスト体制を作れずに悩んでいる方や、複雑なUI構成の中でテスト運用に課題を感じている方にとって、少しでもヒントとなれば幸いです。