ユーザ行動分析のためのイベント送信における iOS / Android 間の実装差異を防ぐオーバーレイデバッグ表示機能の紹介 by 高田 晴彦

iOSDC Japan 2024
ルーキーズLT(5分)

ユーザ行動分析のためのイベント送信における iOS / Android 間の実装差異を防ぐオーバーレイデバッグ表示機能の紹介

tfandkusu 高田 晴彦 tfandkusu
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アプリサービスを運営する中で次の施策を検討する際には、Google Analytics for Firebase 等のアプリ測定ソリューションを使用してデータ分析することが多いです。アプリからイベントを送信して蓄積し、あとで SQL 等で分析できるソリューションですが、イベント送信の実装は注意深く行う必要があります。特に iOS アプリと Android アプリの両方がリリースされており、コードベースが異なる場合、実装差異に注意する必要があります。

実装差異を防ぐ方法の1つに Firebase のコンソールを利用した iOS / Android エンジニア間の相互確認があります。しかし表示に遅延が生じるため、細かい条件やタイミングが同じかどうかを確認するのは困難です。そこで、私たちのチームではイベントを送信するとすぐにその内容をアプリに表示するデバッグ機能を開発しました。この機能は、ユーザから見えるアプリの表示を崩さないようにオーバーレイ(最前面に半透明)で表示され、必要に応じてドラッグで移動できます。

この LT では、このデバッグ機能開発の経緯と iOS での実装方法を解説します。これにより、ユーザから見えない内部実装で iOS / Android 間の差異が発生することへの対策をしたいモバイルエンジニアに向けて、開発体制構築のヒントを提供することを目指します。