iPhoneのカメラは年々進化しており、iPhone一台で高品質な写真やビデオを撮影することが一般的になっています。
例えばハードウェア性能が向上したことで、48MPの高解像度撮影や、Apple ProRAWやApple Log等の特殊な撮影ができるようになっています。
こうした進化したカメラ機能を自分のアプリに組み込むことで、独自のUIを使ってカメラを操作するだけでなく、標準のカメラアプリでは実現できない色温度や焦点位置の細かな調整、他のフレームワークと連動したユニークなアプリの開発が可能になります。
しかし、カメラ性能が向上しているにも関わらず、開発者がどのような新しい機能を利用できるのかについてはあまり知られていません。こうした新機能はAVCaptureのAPIを利用してアプリに組み込むことができますが、実際にドキュメントを読んで実装しようとすると、不十分な記述に惑わされ、試行錯誤してなんとか実装することになります。
このセッションでは、AVFoundationを使った最新のカメラ機能の概要と実装方法について解説します。カメラの基本的な撮影や応答性の説明から始め、近年のAVCaptureのAPIのアップデートについて体系的に紹介します。48MP撮影やApple ProRAW / Apple Log等の特殊撮影の基本知識とその実装についても、デモを交えて説明します。