iOS 17からiPhoneの機能としてNameDropが利用できますが、
APIを公開されていないため、私たちiOS開発者はNameDropの機能やエフェクトを利用できません。
APIが提供されていないなら、自作してみようと考え、
NameDrop風エフェクトをMetalを利用して開発してみました。
Metalは、Appleが開発したグラフィックスおよびコンピューティングのための低レベルなフレームワークです。
ハードウェアに近いレベルで制御が可能であり、効率的なグラフィックスおよび計算処理を実現できます。
しかし、Metalを使用して開発するためには、CPUとGPUの関係、シェーダープログラミング等の
様々な知識が必要となり、理解が難しいと感じる人も多いでしょう。
今回はMetalを使用したエフェクト作成方法について、開発したコードを用いて解説します。
まずは、Metalの処理の流れやコマンドバッファ、コマンドエンコーダ、パイプラインなどの用語や概念について説明し、
次に、シェーダー関数を利用してNameDrop風エフェクトを実現する方法について要点を説明します。
Metalの知識を学習することで、エフェクトの作成時の高度なカスタマイズ等の
魅力的な視覚効果を実装することができます。
この機会にMetalプログラミングを学び、日々の開発に役立てていただければ幸いです。