iOS 15から導入されたStoreKit2はアプリ内課金の実装を大幅に簡略化できます。オファー機能や複数のプラン提供を行いやすくするために導入・移行を検討している方は多いのではないでしょうか。
ただし課金機能がアプリで完結しない場合、StoreKit2と様々な基盤を連携する必要があります。たとえば有料機能の認証・認可API、課金ユーザー分析、iOSアプリ内課金以外の決済手段が挙げられます。
そのためのバックエンド構築にはApp Store Server APIやApp Store Server NotificationsというApple提供の仕組みが使えます。近年バージョン2といえる抜本的な改善がなされ、アプリ内課金の状態を自社サービスから詳細に分析できるようになりました。
本セッションでは、日本経済新聞社の電子版アプリで提供するサブスクリプションをStoreKit2ベースでフルリプレースして得た知見を紹介します。各種ツールの仕様・アプリ内課金全体の仕組みを理解、クライアントからバックエンドまでどのような手順で安全にアップデートしていくか注意点を確認しつつ解説します。クライアントだけでは把握しづらかった課金状態をAPIで把握したTipsも紹介していきます。
このトークを通して、参加者は自社のシステムにアプリ内課金を連携するための実践的な仕様を理解することができるでしょう。