VideoToolBoxは、AVPlayerなどが属するAVFoundationのさらに低位のレイヤーで、動画の圧縮(エンコード)や伸張(デコード)を行います。AVPlayerは非常に優秀なため、ほとんどの場合、VideoToolBoxを直接利用する必要はありません。しかし、MPEGの構造を理解し、VideoToolBoxを使って特殊再生を行うことで、AVPlayerがどれほど複雑な処理を行っているかを垣間見ることができます。
このトークでは、カメラで撮影した映像ファイルをVideoToolBoxで再生し、スキップ、シーク、倍速再生などの特殊再生を行う方法を解説します。また、なぜそのような処理が必要になるのか、MPEGフォーマットの重要なポイントについても説明します。