Swift Concurrency が登場して以来、私が所属するプロジェクトはasync/awaitの便利さに惹かれ、積極的に非同期処理を取り入れていました。
しかし、データ競合なんてものは考えずに利用していたため、Strict Concurrency Checking対応を進めようとすると大量の警告文が立ちはだかります。
修正範囲は、データ競合が起こりうる箇所全てです。古いコードも容赦なく警告されます。
これは、全て直すべきでしょうか?
答えは様々だと思いますが、私たちのプロジェクトではサービス案件への影響を考慮して、今すぐ直さなくても良いと判断しました。
本トークでは、データ競合を許容したStrict Concurrency Checking対応について、私が取り組んだ事案をもとにお話しします。
完璧を求めないStrict Concurrency Checking対応として参考になればと思います。
主な内容は以下の通りです。