本セッションでは、App Store Server APIやApp Store Server Notificationsというアプリ内課金のバックエンドで用いられるApple提供の仕組みの仕様や実装を紹介します。
特にNotificationsはStoreKit2と同じタイミングでバージョン2といえる抜本的な改善がされており、2024年の今も安定して機能追加やApple公式のOSSライブラリも提供されるようになりました。
課金機能がアプリで完結しないケースでは、StoreKit2に加え様々な基盤と相互に連携する必要があります。たとえば有料機能のための認証・認可API、ユーザー分析、iOSアプリ内課金以外の決済手段との連携です。
これらを実現する上で、クライアントの環境・操作内容に依存せずリアルタイムに更新を受信できるバックエンドの機構は依然重要です。しかし、アプリ内課金のバックエンドの仕組みはあまり世間に公開されていません。日本経済新聞社の電子版アプリで提供するサブスクリプションをStoreKit2に合わせてフルリプレースして得られた知見を紹介します。
このトークを通して、参加者は通常目を通すことが少ないアプリ内課金のバックエンド側の最新動向を学ぶことができます。システム全体を把握して、バックエンドチームと連携する際にも効果的に役立つ Tips が学べるセッションとなります。