アプリバイナリ解析入門 〜実機向けバイナリをARM64シミュレータ向けに変換する方法を例に〜 by Ooka

iOSDC Japan 2024
採択
2024/08/23 10:50〜
Track D
レギュラートーク(20分)

アプリバイナリ解析入門 〜実機向けバイナリをARM64シミュレータ向けに変換する方法を例に〜

Ooka

皆さん、バイナリ形式で配布されるSDKがx86_64のシミュレータしか同梱されていない状況に困ったことはありませんか?
本トークでは、実機向けバイナリをARM64シミュレータ向けに変換する作業を通じて、アプリのバイナリを解析する手法を紹介します。
具体例としてLive2D Cubism SDKを取り上げ、必要なツール(lipoとotool)、バイナリ解析の基礎、バイナリ変換手法、動作確認までを丁寧に解説します。

  • バイナリ変換の基本概念と必要なツール(lipoとotool)の紹介
  • ARM64バイナリをシミュレータ対応のバイナリに変換する手順
    • Mach-Oバイナリの基本構造の理解
    • 必要なコマンドの置き換え
    • オフセットの再計算方法
  • 変換したシミュレータ対応バイナリをLive2D Cubism SDKに組み込み
  • iOSシミュレータでの動作確認

基本的なiOS開発の経験があれば十分です。ARM64アーキテクチャに関する知識やバイナリ解析の経験がなくても問題ありません。

このトークを通じて、バイナリ解析の楽しさを少しでも伝えられればと思います。お楽しみに!