皆さんは、実装レビュー中に設計レベルの考慮漏れを指摘され、手戻りが発生した経験はありませんか?
そのような事態を防ぐためのツールがDesign Docです。
Design Docは実装の前段階で作成されるドキュメントで、プロジェクトの目的や実装の大まかな方向性、影響範囲、検討した代案などを示します。
事前にレビューを受けることで実装の精度を高め、手戻りを減らすことができます。
Design Docの作成は、モバイル開発ではまだ珍しいことかもしれません。
しかし複数チームに影響する開発を進める場合や、チーム全体が利用するコンポーネントを導入する場合など、iOS開発でもDesign Docを作成することで開発が効率よく進む場面が多々あります。
このトークでは、私が経験したプロジェクトを元に、Design Docの効率的な書き方や書くべき場面、その内容をお伝えします。
さらに、具体的な事例を紹介し、Design Docを元にどのように開発が進んでいったのかを詳しく解説します。
例えば、アプリ全体に影響がある追加認証としてのPasskeyの導入などです。
開発が複雑になり、変更の影響が複数チームに渡るほど、変更内容の指針が必要となります。
このトークを通じて、Design Docが大規模な開発を成功に導くための不可欠なツールであることを実感していただければと思います。