Apple Silicon のためのアセンブリ入門【続編】 by akkey

iOSDC Japan 2024
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パンフ記事(4ページ)

Apple Silicon のためのアセンブリ入門【続編】

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iOSDC Japan 2023 のパンフレット記事として掲載された「Apple Silicon のためのアセンブリ入門」の続編です。
前回はニーモニックと文字出力について解説しましたが、本稿では演算処理をアセンブリで記述する方法に焦点を当てます。

Intel CPU を搭載した Apple デバイスがストアから姿を消すなど、 Apple Silicon は大きく進化しました。
私たちがこの Apple Silicon と非常に近い距離で対話する手段、それがアセンブリです。
アセンブリは機械語に非常に近い低水準言語であり、特定の CPU アーキテクチャに依存して記述方法が異なります。これに対して、Swift などの高水準言語では記述方法がほとんど変わらないため、アセンブリの特性について疑問を抱く方もいるかもしれません。

本稿では、 Apple Silicon 上でアセンブリを用いて演算処理を行う方法を紹介します。最初は仕事に直接役立たないように思えるかもしれませんが、日常的に Swift で書いている演算処理がコンパイラによってどのように機械語に変換されているのかを理解する絶好の機会です。きっと Apple Silicon がさらに魅力的に感じられるでしょう!