近年のハイエンドiOSデバイスにはLiDARセンサーが搭載され、APIを通じて点群データを取得可能になりました。またiOS 17で追加されたObject Capture APIによりLiDAR搭載デバイスで3D物体のスキャンが可能になりましたが、その中身の処理はブラックボックスです。
本セッションでは、回転やサンプリングといった点群データの基礎から始めて、別々の視点から撮影された2つの点群データを「位置合わせ」する方法を解説します。またこれらの処理をiOSで行うための実装方法についても解説します。
このセッションを通じて、Object Captureの3Dスキャンのような処理がブラックボックスではなく、どのように動作しているのかを理解できるでしょう。Object Captureは高レベルのAPIのみ公開されておりあまりカスタマイズ性に乏しいですが、本セッションの内容を学ぶことで、自前の3Dモデル生成機能を実装するための基礎を身に付けることができます。