Xcode15から搭載のSwift5.9において、C++ interoperabilityがついに正式にサポートされました。この機能によって、SwiftとC++を単一プロジェクトに混在させることが可能になります。今こそあなたの既存のC++コードを、読みやすく安全なSwiftコードに書き換える時だと言えるでしょう。
しかし現在のC++ interoperabilityには、継承および参照タイプのメモリ管理方法に対して制約が存在します。これは、現状仮想関数およびmove関数を扱うことができないことによるものです。
そこで本トークでは、現状どのようなケースであればC++ interoperabilityでSwiftへの段階的移行が可能であるかを解説します。現在の制約がC++からSwiftへの書き換えに与える影響を分析するとともに今後この制約がどうなっていくのかを考察していきます。