WWDC 2019 で発表された PencilKit を利用することで、数行のコードで 標準メモアプリと同様の手描き体験をアプリに導入できます。
発表に先立ち、日本経済新聞社の紙面ビューアーアプリでは、Apple Pencil を用いた紙面画像にメモやハイライトを書き込める機能をリリースしました。
アプリの機能要件を満たすための独自拡張の実現には、様々な制約が立ちはだかりました。
たとえば、キャンバスに画像を載せる、ズームやスクロールなどビューアーとしての操作は残しつつ書き込みを一時的に無効にするなど、一見すると単純そうですが一筋縄ではいきません。
本セッションでは PencilKit の開発ノウハウを、ドキュメントと内部の動きから洞察した知見の両面から解説します。開発経験を踏まえ、紙の新聞に書き込みを行うユーザー体験をどのようにアプリへ落とし込んでいったか説明できればと思います。