iOS端末の業務利用現場では、MDMを使ってアプリ配布やOSレベルの設定を遠隔で行います。しかし実際にはそれだけは不十分で、配布したアプリの設定がそれぞれ必要になります。例えば、接続先サーバなど各アプリ固有情報の入力です。大量のiOS端末を配布する場合、その設定作業だけで途方も無い労力を要します。
これらを自動化する方法はないのでしょうか。
その期待に応えてくれるのが「Managed App Configuraiton」です。Managed App Configuration を使えば、MDM上で登録する key-value を Dictionary としてアプリと一緒に配布できます。その情報を使ってアプリは起動直後の初期設定を自動で行えるというわけです。
Managed App Configuration は少しのコードを追加するだけでどんなアプリでも使えます。ADEPによるInHouseアプリはもちろん、AppStore申請する公開アプリやカスタムAppでも利用可能です。
現在、多くのMDMが Managed App Configuration に対応していますが、残念ながら業務用アプリの多くは対応していません。本トークでは業務用アプリで Managed App Configuration をどのように使えるのか、具体的な実装や設定の仕方、活用方法をご紹介します。