あなたの組織では幾つのサービスが開発されていますか? 1つ、2つ、それとももっと多くでしょうか? 具体的な数はさておき、同じ組織にいても違うサービスを作っていたり、違う機能を作っていたり、組織の規模拡大に伴い開発チームが分かれていくと、だんだんチーム毎に品質に差が出てくるかと思います。 そもそも品質というのは決まった物指で測れるものでもなく、サービスやチームによってそもそも何を品質の評価軸とするかも変わってくるものです。 でも本来同じ組織で開発しているサービスなら、エンドユーザに届けたい価値に対する根本的な思想や、最低限担保したい品質の基準があるはずです。 その価値に対する根本的な思想を伝えたり最低限担保したい品質を満たすためのサポートを、サービスやチームを横断して執り行っていく組織横断チームが必要になります。
しかし自分が常日頃開発に関わってない他のサービスやチームが今どういう問題を抱えているか、どういう状態にあるのかを把握していると自信を持って言える人はいないでしょう。 場合によっては自分のサービスやチームの状態や抱えている問題に関してすら、改めて他人に話そうにも整理しきれてないこともあると思います。 そこで組織横断チームを始めるためにはまず他のサービスやチームの状態や抱えている問題を知るための術、ひいては自分が他の人に話すために一度整理するための仕組みが必要になると私達は考えました。
本セッションではそれに対し私達が試している取り組みとして、サービス及び開発体制の定期健康診断と称した質問票ベースでの現状把握フロー、そしてその結果を踏まえた組織横断チームの運用と品質改善の取組みについて共有します。 またそれでも解決しきれていない問題についても共有します。