家で過ごす時間が増えた今、iPadなどで動画コンテンツを楽しむ機会が増えた方も多いのではないでしょうか。
コンテンツ保護はクリエイターや作品を守るのにとても重要なものです。Appleのプラットフォームで動画を再生するクラスであるAVPlayerは、かつてのQuickTime APIを置き換える形で登場し、以降現在に至るまで機能の充実、拡張、ブラッシュアップが続けられ、時代とともに高品質化する動画形式をサポートし、時にはHLSのように自ら仕様を牽引しながら成長を続けてきました。コンテンツ保護機能についても例外ではなく、WWDC15でDRMとして紹介されたFairPlay streamingを扱うAPIは今や成熟し、昨今の高品質な作品を楽しめる世界の実現に一役買っています。
このトークではAVPlayerの持つコンテンツ保護の仕組みについて幅広く解説します。一言でコンテンツ保護と言っても、トピックは再生や配信だけでなく、ダウンロードやAirPlayなどさまざまです。普段から利用することはない方が大半だと思いますが、いつも楽しんでいる動画を支える技術について「へ〜、そうやって動いているのか」と感じていただき、知識のストックとして役立てていただければ幸いです。