Swift Concurrencyは、2020年の秋にSwift forumにRoadmapが公表されて以来、相当数のスレッドが立てられ、その中で議論が行われ、ついにWWDC2021で発表されました。しかし、機能が完全に揃ったというわけではなく、WWDC後も議論は継続しており、現在も色々な変更が入っています。Swift5.5リリース後、WWDCを参考に試してみたけど「あれ?何かちょっと違うかも?」と思うようなことが出てくるかもしれません。
このトークでは、WWDC後に入った変更も含めた最新の情報を基に
などについて見ていきたいと思います。
また、現在議論されているSwift6で起こるとされるルールの変更によるコンパイルエラーのリスクと、それを見据えたSwift Concurrencyを導入する際に注意するべきこと、などについても検討してみたいと思います。
Swift Concurrencyはとても大きな言語の機能です。iOSやmacOSなどのバージョンの制約もあり、プロダクションに導入するのはまだ先かもしれませんが、今後Swift自体の機能として発展していくのは間違いないと思います。まずは一緒に新しい世界を俯瞰してみるのはいかがでしょうか?