iOSアプリ開発の大部分の時間はViewの実装に費やされます。Viewはアプリの状態によって表示内容やレイアウトが動的に変わります。そのためViewの開発中は、頻繁にiOS Simualtorを起動し、実際にアプリを操作して期待通りの表示内容になっているかを確認する必要があります。また、小さい画面の端末での表示時、ダークモード有効時、Dynamic Typeで文字を大きくした際などに、レイアウトが崩れてないかを確認する作業も面倒なものです。何か変更するたびにiOS Simulatorを起動して動作確認する必要があるので非常に大変です。
この問題を解決してくれるのが、Xcode11で導入されたXcode Previewです。Xcode Previewは、様々な状況下におけるViewの表示結果をエディタ上でプレビュー表示する機能です。
Viewの実装を変更すると即座にプレビューに反映されるため、確認のためにiOS simulatorを何度も起動する必要はありません。 そして、Xcode PreviewといえばSwiftUIのための開発支援機能というイメージがありますが、実は従来のUIKitベースのアプリ開発にも使うことができます!あなたの既存のアプリ開発を効率化するための道具として、今日からXcode Previewを使い始めることができるのです。SwiftUIの普及を待つ必要はありません。
このトークでは既存のUIKitベースのアプリ開発にXcode Previewを導入する方法とその活用方法を、デモを交えながら紹介します。