iOSDC Japan 2020
採択
2020/09/21 16:35〜
Track A
LT(5分)

Swiftで分かるSOLID原則

k_koheyi 川口 航平 k_koheyi
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突然ですが,よく分からない専門用語ってすごくかっこよく聞こえますよね.
相対性理論,粉塵爆発,エラトステネスの篩...そして,SOLID原則.
このSOLID原則という言葉を初めて聞いた大学生の頃,何故かこの言葉に強く惹かれました.
それは,当時無秩序にコードを書いてはバグを量産していた自分の開発スタイルを払拭する光を,この原則から感じたのかもしれません...

実際に,SOLID原則に従った設計・コードは理解しやすく,かつメンテナンスしやすいと言われています.
例えば,Open Closed Principleに従った設計になっていると,あるクラスへの変更の影響はそのクラス内だけで閉じるようになっているため,何もしていないのに壊れた(汗)という事が起きにくいです.
なぜならば,原則に従うとあるクラスが壊れる要因となる変更はそのクラスに対する変更以外ではあり得ない設計となっているからです.
これはほんの一例ですが,このような恩恵があるため,SOLID原則を意識してソフトウェア開発を行うことは,常にコードに修正を加え続ける開発者にとって有益です.

しかし,当然ですがSOLID原則はiOS開発だけで用いられる概念ではありません.
より広くソフトウェア開発全般で用いらている概念です.
そのため,SOLID原則を説明する文書には,例題としてモバイル開発的なコードが取り上げられることは少なく,iOS開発者にとってその原則の活用方法がイメージしにくい課題があると思っています.

そこで,このトークでは学生だった自分にSOLID原則を教えるならどうするか?という視点で,iOS開発に関わるOSSや独自のコードを用いてSOLID原則を紹介します.このトークは,SOLID原則を知らない人やSOLIDそれぞれが何を指しているかうろ覚えな人等を対象としています.