iOSアプリのリジェクトリスクを早期に発見するための取り組み by Kesin11

iOSDC Japan 2019
採択
2019/09/06 15:10〜
Track B
レギュラートーク(30分)

iOSアプリのリジェクトリスクを早期に発見するための取り組み

Kesin11 Kesin11 Kesin11

iOSアプリ開発は年々複雑化しています。次々と追加される新デバイスや新しいAPIへの対応など技術的な要因はいくつかありますが、それ以外にも更新され続けているApp Store Reviewガイドラインやその他のApp Storeに提出できるアプリの要件を遵守する必要があるのもその要因の1つです。

ガイドラインや提出できるアプリの要件は日々修正、追加されているため常に最新情報を把握することは難しいです。ですがこれを怠ってしまうと、いざリリースという段階になってリジェクトされてしまい、思わぬ対応コストとスケジュールの変更を余儀なくされる可能性があります。

この問題を解決するため、ビルドされたアプリに対してガイドラインやApp Storeに提出できるアプリの要件を遵守できているか機械的にチェックするツールを作成しました。このツールはFastlaneプラグインとして提供され、Fastlaneによるビルドパイプラインに簡単に組み込むことが可能です。ツールによるチェック結果はコンソールログ以外にHTMLレポートとして出力が可能で、検証を担当されているQAチームと連携してリリース前の段階でアプリに問題が無いことを確認しています。

本発表では以下の内容をお話しします

  • このツールを開発した経緯
  • 実際にどのような項目をチェックしているのか
  • チェック機能の実装方法
  • QAチームとの連携
  • ガイドラインを追い続けるための情報源

iOS開発においてApp Store ReviewガイドラインとApp Storeに提出できるアプリの要件を満たすために気をつけるべき注意点と、今回紹介するチェックツールと同様のものを自作するために必要な知識を持ち帰ってもらいたいと思います。