スキマ時間でここまでできる、開発業務の自動化ノウハウ by Kishikawa Katsumi

iOSDC Japan 2019
レギュラートーク(60分)

スキマ時間でここまでできる、開発業務の自動化ノウハウ

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自動化はレバレッジが効きます。

単に作業を機械に任せるだけでなく作業をコードで表現することにより、第三者が作業内容を知ることができる、変更管理が可能になる、各工程が追跡可能になる、などの副次的にもたらされるメリットが日々の開発効率を飛躍的に高めます。

しかし、多くのチームは作業を自動化したいと考えていても、日々の開発に追われ、なかなか開発環境の改善に取りかかれていません。
なんとか時間を作り、苦労して自動化の仕組みを作っても、あまり使われなかったということもよくあります。

私はこれまで10以上のプロジェクトで、日々の開発業務をこなしつつ、自然に生じるスキマ時間を使ってあらゆる業務を自動化してきました。

それを可能にしたのは、各プロジェクトの自動化の際に作ったツールやライブラリをできる限り再利用可能にしてきたことや、経験を重ねるにつれ、少ない労力で大きな効果を得られるノウハウを身に付けたことによります。

たとえば、自動化のために新しいツールを導入することは学習コストが高く、利用されない恐れがありますが、簡単な仕組みを既存のワークフローに組み込むことができれば、誰もが自然とその仕組みを利用します。

この講演では、これまでの私の経験から、そのまま応用できる大小さまざまな自動化の例を挙げながら、具体的な実装方法とともに、大がかりにせず、小さな仕組みとして少しずつ導入する方法、誰にでもわかる簡単で思わず使いたくなる仕組みの作り方、などを通じてスキマ時間で作業するだけでも大幅に日々の開発業務を改善できる方法を伝授いたします。