Google Cloud Technical Summit 2026 powered by Jagu'e'r
公募セッション(30分)
配信会場(東京)

Algothythm behind Gemini Enterprise Agent Designer

K_Ryuichirou Asei Sugiyama K_Ryuichirou
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◻︎セッション概要(500文字以内)
Gemini Enterprise Agent Designer は Agent を low-code でオーケストレーションできるサービスです。しかしなぜこんなにも賢い Agent を組み合わせる必要があるのでしょうか。その背後には Google の研究開発チームのさまざまなマルチステップエージェントの研究開発事例があります。2025 年 12 月の NeurIPS 2025 で発表された論文を紐解くと、それらのマルチステップエージェントの間には共通の設計パターンが見えてきます。
この発表では、Google のマルチステップエージェントの論文を紹介します。また、それらから見えてくるマルチステップエージェントの設計パターンについて述べます。最後に、マルチステップエージェントを自動的に構築する取り組みである、H-Swarms について述べます。
このマルチステップエージェントを自動的に構築する技術は、Gemini Enterprise の Agent Designer に搭載される見込みです。

◻︎想定オーディエンス・得られる学び(500文字以内)

想定オーディエンス

  • エージェントから最高のパフォーマンスを引き出したい Powered User
  • 現実の複雑な課題に挑むマルチステップエージェントの開発者
  • Google の最新の研究開発を知りたい技術オタク

得られる学び

  • マルチステップエージェントの設計指針
  • 将来的に実装されるマルチステップエージェントの自動構築機能の仕組み

◻︎セッション詳細(1000文字程度)

NeurIPS 2025 の Google のマルチステップエージェントに関する Tutorial をベースとして、ここで触れられた論文の概要や、アルゴリズムの解説をします。マルチステップエージェントの自動構築アルゴリズム H-Swarm をゴールとして、次のアウトラインで発表する予定です。

アウトライン

  • マルチステップ AI エージェントに至るまで (導入)
    • LLM as a Chatbot: 賢く役に立たない隣人
    • AI Agent: AI の "手" の実装という発明
    • MCP: ツールの拡張を容易にするプロトコル
    • コンテテキスト崩壊
    • A2A: コンテキストのドメイン分割による専門家ネットワーク
  • マルチステップエージェントの例
    • MLE-STAR: Machine Learning Engineering Agent via Search and Targeted Refinement
    • MLE-STAR-PRO: Automating Machine Learning Engineering
    • DS-STAR: A State-of-the-art versatile data science agent
    • PlanGen: A Multi-Agent Framework for Generating Planning and Reasoning Trajectories for Complex Problem Solving
  • マルチステップエージェントの自動構築
    • 典型的なパターン
    • すべてを一度にやらず、ドメインごとに分割して専門家を用意
    • 評価車を用意して、イテレーションを構築
    • 十分に良くなるまで構造的に議論させる
    • Automated Multi-Agent Design
    • 自動構築アルゴリズム H-Swarm
  • 今後の展開
    • H-Swarm は Gemini Enterprise Agent Designer に搭載予定
    • 自動構築されるマルチステップエージェントの力を手にする日も近い

Disclaimer

  • 内容は時間をみながら変更するかもしれません